今は売り時か、それとも賃貸の継続か?2019年の状況について
物件をお持ちのオーナー様に今は売り時なのか、それとも賃貸で収入し続けたほうがよいのかご質問をいただきます。
現在の不動産市場をお話しながら、オーナー様のニーズを確認して一緒に考えるときに参考としている資料があります。
それはジョンズ・ラング・ラサールが定期的に発表している「プロパティ クロック」(不動産時計)です。
ジョンズ・ラング・ラサールは総合不動産サービスを提供をしている会社です。
プロパティクロックとは世界の主要都市の賃料サイクルを時計に見立てて市場の分析ツールになります。
「賃料下落の加速」「賃料下落の減速」「賃料上昇の加速」「賃料上昇の減速」と4つに分かれています。
ちなみに2017年、2018年第4四半期はこのようになっています。
2018年は東京はグレードが高いオフィス(Aグレート)賃料は小幅ながら継続して上昇していることがわかります。
Aグレートの定義とは「港区や千代田区などの東京中心業務地域で、延べ床面積が30,000㎡以上、基準階面積1000㎡以上」になります。レジデンス(住宅)もオフィスと同じように連動しているので参考になると思います。
プロパティクロックを見ると、これからは「賃料下落の加速」が予測されます。
ただ、周期がありますので必ず「賃料上昇の加速」へ変動します。
過去のデータも見てみると、2012年は「賃料下落の減速」 2013年「賃料上昇の加速」に変動していることがわかります。
現在の不動産売買の動きから見ると、売買価格が少しずつ下落して、それに伴い賃料が下落していくことが予測されます。
私としては田町エリアに物件をお持ちのオーナー様には、売り急ぐ事情が無い限りは家賃収入を得ながら賃貸経営を続けることをお勧めしております。ただ場所によっては下落し続けることもありますのでご相談して売却をお勧めをしております。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。